ウズベキスタンは、その気候の特殊性から、ドライフルーツ・ナッツの生産に世界で最も適した国だと言われています。
この地域の日照時間の長さ、日較差(一定の場所における1日の最高気温と最低気温の差)の多さ、降水量の少なさという奇跡の組み合わせによって、ウズベキスタンが世界で最も高品質な果物とナッツ類を生み出すことを可能としています。
ウズベキスタン産のドライフルーツ・ナッツは、まだ日本市場ではあまり出回っていませんが、世界的にはその品質の高さから非常に評価されています。
果物は太陽の光によって光合成を行い糖類を作り出すため、糖度の高い果物を生み出すためには日照時間の長さが重要となってきます。
一方で、糖類は果物の呼吸作用で消費されてしまいます。そして、この呼吸作用は気温が高いと活性化し、気温が低くなると抑制されるため、日照のない夜間の気温は出来る限り低くなること(一日の最高気温と最低気温の差である日較差が大きいこと)も重要な要素となります。
また、水分不足により果物はその細胞内に糖類を蓄積するため、雨量が少ないことも重要な要素となります。
上記の条件は、果物のみならずナッツ類にも当てはまります。日射時間が長期に渡ること、日較差の大きいこと、かつ降水量が少ないことは、発育豊かで栄養価の高いナッツ類を生み出すために非常に重要な要素となるのです。
ウズベキスタンは、ユーラシア大陸の中心にある中央アジア諸国の更に中心にある国で、年間日照時間は2824時間と日本の1876時間に比べおよそ1000時間も多くの日照時間があります。
さらに果実の収穫時期である6月から8月までの平均月日照時間は360~380時間と、世界的に見ても非常に長いものとなっています。
加えて、典型的な大陸性気候であり、夜間は地面からの放射が強く急激に気温が低下します。4月から10月までの間における日較差は平均して15度以上もあります。
降水量は年間300mmと、世界平均(880mm)の3分の1、日本の平均降水量(1700mm)の5分の1以下と非常に乾燥しています。特に、果物の収穫期である6月~9月の降水量は10mm 以下であり、ほとんど雨が降りません。
ウズベキスタン料理との相性、ウズベキスタンのお茶会(チャイハナ)文化とも合わせてドライフルーツやナッツはウズベキスタン国内でも大人気でバザールでは大量に販売されています。
日本でも日本在住のシルクロードプロジェクトのパートナーのSamandar さんAlishelさんの紹介でドライフルーツを日本のお茶の間でも気軽にお楽しみいただけるように取り寄せができるようになりました。