ウズベキスタン料理はどんな料理?
ディーリャさんのウズベキスタン料理の紹介についてシリーズでお伝えしていきたいと思います。
ウズベキスタンはかつて「ソ連の台所」と呼ばれました。そ れは農業が盛んだったから。じつはウズベキスタンの国土の 8割は砂漠地帯で、東側は高く険しい山脈地帯ですが、一部に肥沃な盆地があり、昔から農業が盛んでした。さらに、国 立・州立の農業大学による研究で、良質で種類豊富な作物が 作られるようになりました。ウズベキスタン産の農産物は、 今ではロシアでブランド品として流通されています。また牧 畜も盛んで、上質な肉も手に入ります。そのため、ウズベキ スタンでは肉も野菜もよく食べます。
食事は肉料理が中心ですが、サラダや野菜を使った料理も必 ず食卓に上がります。
肉じゃがのように、羊肉とジャガイモ やニンジンを煮込んだディムラマは定番の料理です。
主食は、小麦粉と水と岩塩だけで作られる窯焼きパンか麺。
伝統的なパンは丸く平たい形のナンで、炒めた羊肉を包み込 んで焼くパン、ソムサなども人気です。茹で餃子のようなチ ュチュワラの生地も小麦粉。日本のうどんに似たラグマン は、小麦粉から麺を手作りします。
ウズベキスタン料理は粉物文化、とも言えるでしょう。稲作 も行われていますが、米はガルプチというピーマンの肉詰め で詰め物に加えるなど、野菜の一種として使われるのが一般 的です。例外として、羊肉の炊き込みごはんのプロフでは米 が主食となりますが、白いごはんをおかずとともに食べるという習慣はありません。
主食はナンです。
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ウズベキスタン料理どんな味?
素材を生かした優しい味が基本です。欧州のようにソースは 使わず、素材本来の味を味わいます。国民の多くがイスラム 教徒であるため、肉は羊か牛が主。ウズベキスタンの羊は 牧草を食べて育つので肉に臭みがなく、肉の旨味を引き立て るためにクミンなどのスパイスは使いますが、味付けはシン プルでクセがないので、日本の方にも食べやすいと好評で す。香りづけのディル、コリアンダー、パセリ、セロリ、バ ジルなどがいいアクセントに。羊串焼きのシャシュリックは ウイグル料理とも似ていますが、私の国では唐辛子は使いません。
ウズベキスタンのデザート&スイーツ
そしてデザート。ウズベキスタンにも様々なスイーツがあり ますが、甘くて新鮮な果物に恵まれているので、食後にはフ ルーツが主流です。春はさくらんぼ・イチゴ・ラズベリー。夏 はスイカ・メロン・杏・桃。秋にはブドウ・イチジク・ザクロな どが市場に溢れます。果物が少ない季節になるとドライフ ルーツの焼き菓子に代わり、焼き菓子が出されると私たちは冬が来たとのだと感じます。